香りとお菓子

香りのする場で食べるなんて、という方も結構いらっしゃると思います。確かに、香水のような香りの中で食べるなんて、どんなに美味しいものでも不味く感じます。

しかし味と香りはセットで感じるもの。風邪をひいて鼻が詰まっている時の食事は美味しく感じられませんよね? 香りと味はとても密接な関係があります。

さらに、鼻から感じる香りと口から感じる香りも微妙に違います。口に入ってからの方が香りがこもるという事もあるのか、嗅いだだけではわからなかったものが食べたら感じる事もよくあります。

そういうバランスが、美味しさにつながります。

お菓子の香りといったらバニラが有名ですが、他にもいろいろあります。海外ではスミレの花やオレンジの花、バラなどの香りをお菓子や食事に使うそうです。普段から香りに慣れ親しんでいるので当たり前のように入っています。

香りをつけて楽しむムエット

日本人は微細な感覚を持っているのでそのバランスはさらに微妙。でも、花の香りはふわっと優雅な気持ちにさせてくれたり、ハーブの香りが気持ちをリフレッシュさせてくれたり、実際にアロマテラピー効果のある精油を使っているので、その働きもわずかながら感じる事もできます。(これは個人差がありそうです)

また、香りそのものを食べずに 食べながら嗅ぐだけでも、いつもと違った味を楽しめます。口から抜ける香りと鼻から入る香りが自分の中でブレンドされるのです。

喫茶店ではいらした方にウェルカムアロマをお渡ししています。待ち時間に燻らせたり、それを嗅ぎながらお茶やコーヒーを飲むのもいいでしょう。私はタバコは吸いませんが、タバコとコーヒーの関係にも似たところがあるかもしれません。余談ですが、タバコをアロマに切り替えて禁煙する方法もあるそうです。

2020年春からは香りの菓子の通信販売とオンライン喫茶も始めました。
リアル店舗でオンラインで「香りと食」の組み合わせをぜひお楽しみください